デザインを未経験から始めるとはどういう事か

WEBデザインの世界では、

「25歳を超えた人間が未経験で
WEBデザイナーを始めるのは、遅すぎる」

「せいぜいディレクター止まり、ロクな仕事は回ってこない」

という説があります。

 

これは、純粋なプロのデザイナーとして
修行を積んだりキャリアを考える上では、
概ね正しい考えだと思います。

僕は今、28歳で独学で1からデザインの勉強をしていますが、
この時点で、大学や新卒の頃からデザインをやっている人には、
スキル単体では、もう絶対に勝つ事ができません。

これは、デザインに限らず、転職をした人や、
異なる分野に後から遅れて入った人の宿命だと思います。

 

ちなみに、デザインを含めて、ビジネスというのは、
自分の持っている資産をお金に換える行為です。

バイトをしている人や正社員として働いている人も、

「自分の持っている時間と体力を
週に○○時間提供しますので、自由に使ってください」

という契約を交わしているという意味では、
自分の資産を金に換えるビジネスをしている事になります。

 

その際に、デザインというスキルを持っている事の
意味を、今一度考えてみてください。

後から入ってきた人達のアドバンテージは何かというと、
前職で培ってきた専門スキルや、社会人生活自体の経験です。

 

僕はデザイン一筋でやってきた人達と比較した時に、

・ネットビジネス業界における、基礎知識を持っている

・前職が大企業で、正確性が求められる
技術系の仕事だった影響か、仕事が細かく丁寧であったり
「ちゃんとしている」と客観的に判断してもらえている

などのメリットを、
自分視点と客観的なご意見を通じて、感じています。

 

これがもし、営業畑で3年5年やってきた人だったら
対人コミュニケーションやモノを売る力に優れているだろうし、

建築や空間ディスプレイの仕事をしてきた人なら
ゼロからアイデアを生み出したり、
お客さんの導線を考えることに長けているかもしれません。

 

SEやプログラマーをやっていた人なら、
新しいサービスや、仕事を効率化する仕組みを
作る事ができるかもしれません。

講師やカウンセラーをやっている人なら、
人の悩みや相談に乗るのが得意かもしれません。

 

そういった経験は、たとえ数年の経験であっても、
異業種に入った時に、他の人には無い武器になります。

だから、例えデザインの勉強をするとしても、
25歳や30歳を超えて1から始める場合、
純粋なデザイナーとして戦うことを
ゴールにするのは、望ましくありません。

 

ドラゴンクエストで言えば、
剣と魔法の技術ステータスを50ずつに振り分けた人間が、
剣の技術に100を注いだ人間と同じ仕事をしていては

異なる分野に力を振り分けた意味を成していない

というのと同じことなんです。

 

だから、結論から言うと、僕がこういった
複合スキルを使って目指すゴールは、

「参入した異業種の人と繋がりを作りやすい」
「異なる業界を、縦横無尽に動き回りやすい」
という2つのメリットを生かし、人や社会の為に何かをする

という部分に置くべきだと考えています。

 

例えば、一流のデザイナーとして
博報堂や電通、著名なデザイン事務所に入社したり、
巨大なプロジェクトを担当するような立場になると、

「あ、この人をすごく応援したい!」
「友達の○○君のサイトを強化したい!」

という強い思いを抱えても、
わざわざ一個人のホームページ制作を
請けるような余裕は無くなります。

 

また、予想の範疇ですが、
自分のブランドに傷を付けるような仕事は、
有名になればなるほど、できなくなるでしょう。

極論を言えば、オリンピックの会場設計をした人が、
売れない地下アイドルのブログのデザインを請けるのは、
仮にやりたくても、やれないですよね?色々な意味で。

 

趣味の世界では、囲碁棋士の先生方にもたまにお会いしますが、
プロ棋士になると、どんなに気心の知れた相手の方でも、
無料で対局をしている、という場面にはほとんど遭遇しません。

プロの技術を安売りしてはいけない、という暗黙の了解か、
日本棋院や他のプロの先生の面子を潰してはいけないのか、
詳しい理由は分かりませんが、そんな空気を強く感じます。

 

でも、異業種から入ってきた人間は、
その業界のルールに縛られることも無ければ、
仕事で関わる人を制限されることもありません。

一流ではないからこそ、
たくさんの人に自分の技術を提供したり、
周りにいるもっと多くの人を巻き込む事ができるのです。

 

もちろん、小さな頃からずっとある職業を目指していたり、
その道のプロとして心中したいと思える覚悟と力があるなら、
それは幸せなことで、自ら担当すべき役割だと思います。

逆に言えばそれは、途中で進む道を切り替えた人は、
その人にしかできない役割が必ずどこかに用意されていて、
その役割を担当しないと、もったいないという事です。

5年や10年遅れて、その道のプロと真っ向勝負で戦うよりも、
敵がいない未開拓の市場に、あなたが既に持つ力や経験を
必要としている人がいれば、僕はそちらで戦う事を勧めます。

 

さて、あなたの手元にあるビジネスにおける資産、
「お金に換えることのできる経験やスキル」は何でしょうか?

 

もうすぐ2015年が始まりますが、
来年度の目標や計画を立てている時は是非、
将来どんな人達と関わり、何をしたいのかを考えた上で

・自分が何と何のスキルを持っているのか?
・もしスキルが無い場合、何を身に付けたらいいのか?
・自分はどんな業界を跨ぐことができるのか?

ということを考えてみてください。

 

 

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